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うなぎ・多津美(たつみ)

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「おまえ平田だろう!!」(By辰巳)

 

失礼。たつみ違いだった。(^^;)


 さて、ここは1回しか行ったことがない。事前にちらっと聞いた噂では一見さんは冷たくされるとか色々と怖い話を聞いていたのだが実際行ってみると全くそんなことはなく親切にしていただいたことを憶えている。(ただし、大将は確かに威勢の良い人だったので、その辺が誤解されたのであろう。)
 噂では、「注文を勝手に決められる」「もたもたしていると怒鳴られる」「長々と自慢話を聞かされる」などと伝えられていたが、実際には自慢話が多少語られる程度で、それもこの種の大将にはありがちな「許容の範囲内」である。
 店内はどうみても昭和20年代で、終戦直後の雰囲気を根強く残している。「三丁目の夕陽」などという生やさしいものではなく、映画「東京キッド」のセットのようだ。
 メニューはうな丼とうな重があったような気もするし、松竹梅(上中並だったかな?)のグレード分けがなされていたように記憶している。
 「『うな丼』などというメニューは本来なく、うな重の廉価版として勝手に作り出されたもので、できることなら、鰻料理の本流である『うな重』を食べて欲しい」など講釈を語り、「うちで使っている鰻は全て国産で、産地も厳選している本場物ばかりだ。自分には独自の仕入れルートがあるので、市内でうちと同じ鰻を使っている店は他にない」と豪語もしていた。
 
 老夫婦が営んでいる小さな店ではあったが、大相撲の力士も、旭川巡業の際は必ず立ち寄ると笑顔で自慢する大将の話に、「そうそう」と明るく相づちをうつ女将の姿が今も目に浮かぶ。
 
 この夫婦には、料理人の息子がいたが、洋食の方に進んでしまい後継者不在で閉店となった、ということを新聞か何かで読んだ記憶がある。
 せっかくこれほどの老舗うなぎ店の息子さんとして生まれたのだから、できれば後を継いでいただきたかったと思うのは筆者だけではないだろう。
 高齢の店主が病に倒れたのを機に閉店。程なくして店主は他界した。
 空き店舗となった建物は、しばらくオフィス街のビルの谷間にひっそりと建っていたが、それも2年ほど前に取り壊され、跡地は駐車場になってしまった。その前を通るたびに、一抹の寂しさを禁じ得ない。
 
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2012.08.26 | コメント(4) | トラックバック(0) | 思い出のグルメ

コメント

うなぎの多津美(たつみ)

私は、こっそり日本中の美味しいと言われるうなぎ屋に足を運んだ。確かに美味しいお店はあったが、未だ嘗てここほど美味しいうなぎを食べたことがない。
名物おやじさんが亡くなって日本うなぎ界の損失のことのように思えてならない。

2015-10-05 月 09:35:04 | URL | 菅原範明 #0D3dKZnU [ 編集 ]

コメントありがとうございます。

菅原範明さん、コメントありがとうございます。多津美には一度しか行ってませんが、とても美味しかったこと、包丁片手でご主人の「うなぎ愛」を聞かせていただいたことを覚えています。息子さんが継がれなかったことがくれぐれも残念です。

2015-10-08 木 22:54:02 | URL | 菅原範明さんへ #- [ 編集 ]

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2016-03-22 火 14:41:52 | | # [ 編集 ]

コメントありがとうございます。

かずおさん、コメントありがとうございます。このブログは大体30~40台の読者を念頭に書いていますので人生の大先輩からのコメント、大変恐縮です。ところで、お相撲さんですか、確か懇意にしていたのは大島部屋だったでしょうか(間違っていたらごめんなさい)実は私は、たつみには1度しか行ったことないんですか、一見さんの私たち(当時20代)にも気さく、かつ豪快に接してくれた大将が懐かしいです。

2016-03-26 土 00:49:48 | URL | かずおさんへ #- [ 編集 ]

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プロフィール

ターメリックマン

Author:ターメリックマン
 旭川市の中心部にほど近い、常磐公園界隈で育った快男児。
 知新小、常盤中と進んだ「地元」への思いはそれなりに持っている。
「知っている人にしか共感を得られない」微妙な感覚と、スパイスの効いた「毒」をお届けしよう。
<守備範囲>
80年代B級アイドル、80年代洋画、昭和のテレビ時代劇、昭和プロレス、80年代洋楽
<好きなもの>酒 
<嫌いなもの>老いぼれ、ガキ、ペット

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