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サフラン・80年代洋楽回想~ベストヒットSAFRAN


先日コーチャン・フォーに行ったときのこと、音楽コーナーで目に入り、迷わず買ってしまった。

写真1:「NIGHT RANGER~24STRINGS & a DRUMMER」
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NIGHT RANGER(ナイト・レンジャー)とは1982年にデビューし1989年に一度解散。1997年に再結成したあと、小さなメンバーチェンジを経て現在も活動を続けるアメリカのロックバンドである。特に80年代中盤にヒット曲を連発したので40代半ば以上の読者ならご存じの方も多いのではないか。

写真2:「このロゴを憶えておいでの読者もおられるだろう」
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 普通のロックバンドは、メインヴォーカルとリードギタリストが居て(大概、この二人が中心メンバーであることが多い)、そしてドラマー、キーボード奏者など、という構成が多いのだがNIGHT RANGERはちょっと変わっている。まずメインヴォーカルをつとめるのがベイシストとドラマーであること(曲によって別々に歌ったり、パートを分けて一つの曲を二人で歌ったり、近年の曲はサビの部分で美しいコーラスを披露している)。そしてもう一つ特筆すべきは、リードギターが二人いることで、“アームの鬼”のブラッド・ギルスと“早弾き世界最速・タコ足タッピング”のジェフ・ワトソンの二人の“ツインリード”(当時そう呼ばれた)は、エディ・ヴァン・ヘイレンを擁するVAN・HALENに唯一対抗しうる存在だったと言っても過言ではないだろう。
 ここで子ネタを一つ。彼らの初期の名曲「Don’t Tell Me You Love Me」のイントロが、シブがき隊の「ZOKKON 命(ラブ)」に“まんま”パクられたことはあまりに有名である。
 バンドの紹介はこれ位にして、今回買ったDVDについて。これは2012年5月17日に、彼らの故郷であるカリフォルニア州のサン・ラファエル,“TRI Studios”にて行われたアコースティックライブの様子を収めたものである。

写真3:「少ない観客を前に行われたスペシャルなコンサートのようだ」
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写真4:「この3人が結成当時からのメンバー。左からジャック・ブレイズ(ベース・ヴォーカル),ケリー・キーギー(ドラム・ヴォーカル),ブラッド・ギルス(ギター)」
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昔懐かしい名曲の数々が新しいアレンジで聞けるのがすごく嬉しい。また収録曲数が12曲とライブアルバムにしては少ないのだが、曲の合間のMCが充実していて、30年来のファンである筆者にも初耳なことが多く、とても興味深かった。税込み5,800円と、やや高価だが、充分に価値ある内容である。
さて、何年か前に「レスラー」という映画を見ていたときのこと、ミッキー・ローク扮する主役が「80年代(の音楽)は最高だ!」と言うシーンがあり、「アメリカにも筆者と似た考えの人が多いのかな」と思ったものだった。
そう、筆者の年代(2013現在、40代の人が大体そうだと思う)にとって80年代洋楽はまさに最高だったのである。
では何故そうだったのか、いくつか思い当たることを挙げてみる。
まず、単純な話で、偶然か必然か、当時才能豊かな歌手やバンドがきら星のごとく沢山あった、ということ。スーパーメジャーなところで言えばマイケル・ジャクソンやマドンナなどが全盛期や台頭してきた時期だった。百聞は一見にしかず、YouTubeあたりで「We Are The World」を見てもらえば一発である。あんな人たちが同時期に活躍していたのだ!もちろん、あれに出ていた歌手やバンド(筆者は“アーティスト”という言葉が嫌いなのでご勘弁を)だけではない。アメリカにもイギリスにもドイツにも、他に多くの才能あるミュージシャンが居たのだ。 そしてもう一つ。MTVの出現である。当時、アメリカの有料放送の一つ、MTVが急速に広まり、プロモーションビデオが流されたのである。(NIGHT RANGERもちょうどMTVが始まったころにデビューした。MTVも流すものが他にないので、1日中彼らのPVが放映されたことが(ほかにはデュラン・デュランのハングリー・ライク・ア・ウルフなど)人気、知名度アップにつながったのだそうだ。)ここ日本においてもMTVジャパンが土日の深夜に放送を開始した。内容は本家のMTVを基本に日本のMCが進行をする、というもので、MCをつとめたのはマイケル富岡さんともう一人、ハーフっぽい女の人(シャクれた女でしばらく前から思い出そうとしてるのだが、どうしても名前が出てこない!憶えている読者が居ればどうかコメント等お願いします)だった。筆者も毎週土日、眠い目をこすりつつ欠かさず見ていたものだ。そしてもう一つ忘れてならないのが、(これは主に我が国の事情と思うが)ちょうど80年代洋楽が隆盛を誇る頃が、我が国に家庭用ビデオデッキが急速に普及する時期と重なるのである。先ほどのMTVにしても、ビデオに録画して気に入った歌手やバンドのPVを繰り返し見る、という娯楽スタイルが定着してきた、と思うのだ。(一説には、家庭用ビデオデッキの急速な普及を促進したのはアダルト・ビデオだという説があるが、それはまたの機会に)
そうやって栄華を誇った80年代洋楽だが、筆者は90年代に入る頃からあまり興味を惹かれなくなってしまった。ちょうど就職した時期であり、他に興味を引くものがいっぱい増えたこと、のちにJポップと呼ばれる、日本の実力ある歌手やバンドが台頭してきたことなどが要因として考えられるが、当の洋楽そのものにあまり魅力を感じなくなっていったのが一番の原因だと今にして思う。
90年代から洋楽の主流はブラックコンテンポラリーやラップが主流になっていった。もちろん、それらジャンルも良いと思うが、猫も杓子も、金太郎飴状態なので筆者はどんどん興味を失っていったのだと記憶している。
欧米では80年代の再評価が始まっているのだろうか。今回ご紹介したNIGHT RANGERも、フォリナーやジャーニーとジョイントツアーをしているのだそうだ。涙が出るほど嬉しいラインナップである。我が国でも80年代洋楽を再評価する、そんな気運が盛り上がって欲しい、と願うのである。

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2013.07.04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 懐かしの80年代

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プロフィール

ターメリックマン

Author:ターメリックマン
 旭川市の中心部にほど近い、常磐公園界隈で育った快男児。
 知新小、常盤中と進んだ「地元」への思いはそれなりに持っている。
「知っている人にしか共感を得られない」微妙な感覚と、スパイスの効いた「毒」をお届けしよう。
<守備範囲>
80年代B級アイドル、80年代洋画、昭和のテレビ時代劇、昭和プロレス、80年代洋楽
<好きなもの>酒 
<嫌いなもの>老いぼれ、ガキ、ペット

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