fc2ブログ

サフラン読書日記・6~「軍鶏(しゃも)第29巻」

著者:たなか亜希夫   講談社 562円+税

写真1:「連載は15年以上にわたる」
48-1_convert_20130527110828.jpg

週刊(隔週)イブニング誌で連載中の漫画の、単行本最新巻である。
初めてこの作品に出会ったのはかれこれ13~14年前だろうか。たまたま入った書店で何気なく手に取り立ち読みしたのが最初である。
本作の主人公である成嶋亮(なるしまりょう)は何不自由ない家庭に生まれ、東大合格間違いなしと言われた秀才高校生だった。だが両親の愛が世間体だけの偽りと感じ、このままでは自分が殺されてしまうという恐怖にかられ、両親をナイフでメッタ刺しにして殺してしまう。
少年刑務所で老空手家に空手を習うあたりは「あしたのジョー」へのオマージュだろうか。筆者が目を奪われたのは下のシーンである。

写真2,3:「少年刑務所で先輩受刑者にレイプされる亮」
48-2_convert_20130527110859.jpg48-3_convert_20130527110920.jpg

筆者も長いこと色んな漫画を読んできたが「男が男にレイプされる、カマを掘られる」シーンを見たのは初めてだ。急いで刊行済みの単行本を大人買いして以来、現在に至る付き合いである。
刑期を終えて出所後の亮は、暴力団の下請け仕事で食いつなぎつつ、「単にむかつく」というだけの理由で番竜会空手(もちろん架空の組織だが正道会館あたりがモデルと思われる)チャンピオンの菅原直人をつけ回すようになる。

写真4:「求道者然とした誇り高き空手家、菅原直人」
48-4_convert_20130527110950.jpg

当然、相手にされないのだが、ならばとばかり、亮は菅原の恋人であるタレントの船戸萌美(ふなともえみ。こちらは藤原紀香あたりがモデルだろう)をレイプするのである。

写真5:「船戸萌美をレイプする亮」
48-5_convert_20130527111011.jpg

およそ漫画の主人公とは思えないクズである。本作はただの格闘漫画の枠には収まりきらない。作品のテーマは主人公である亮の、というより人間の心の底にある“闇”なのだと筆者は思う。
事実、最近終わった「グランドクロス編」では世界的バレリーナである高原東馬(トーマ)が亮を闇の世界から救い出そうとする(熊川哲也が格闘家に転向して“プライド”に出るのを想像してもらいたい)のだが、結局、亮の闇にのみこまれてしまう。
前置きが長くなってしまったが、最新巻である本作。(以下ネタばれ)
亮の目の前にある少女が現れる。そして亮は本連載で初めて恋に落ちるのである。

写真6:「新宿の雑踏で“影筆(かげふで)”を売る少女:サキコ」
48-6_convert_20130527111037.jpg

サキコには人の姿が1本の棒に見えている。興味を抱き、自分を書いてくれと彼女に頼む亮。出来上がったそれは幽かで儚げなものだった。何故か涙するサキコ。相通じるものを感じたのか、二人はだんだんと惹かれ合っていく。

写真7
48-7_convert_20130527111244.jpg

だが闇の世界にどっぷりと浸かっていた亮の恋は易々と成就しない。二人の前に新たな敵が立ちはだかる。

写真8:「サキコを奪いに来た裏社会の便利屋“どぶ組”の二人」
48-8_convert_20130527111331.jpg

亮がかつての“少年A”であることを知ったサキコの父親は娘の身を案じ(実は彼女の家出の原因はこの父親にあるのだが)、裏の便利屋に彼女の奪還を依頼する。
今回の敵はプロの格闘家ではなく裏社会に通じた兄と力自慢の喧嘩屋である弟のバカ兄弟。これまで出会ったことのないタイプだけに亮の苦戦が予想される。
未読の方は、だまされたと思って、ネットカフェにでも行かれたときにでも一度頁をめくっていただければ、と思う。今まで目にしたことのない世界がそこにあるだろう。

スポンサーサイト



2013.05.27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書

サフラン銭湯紀行 ~第11回・こがね湯~

(浴場名)こがね湯
(所在地)神居3条13丁目  (訪問日)平成25年5月19日(日)

昨日やっと桜が開花したが、こんなに遅いのはちょっと筆者の記憶にない。ともあれ、北海道の短い夏が始まった。暖かくなって、当銭湯紀行にとってうれしいのは遠出が出来ること。本日は神居地区唯一の銭湯へ足を運んだ次第。

47-1_convert_20130521064038.jpg
写真1:「こがね湯外観」

昭和の終わり頃の建物と思われる。開店10分前の1時50分に訪れると男客は筆者が一番乗り。番台の愛想の良い女性に料金を払って脱衣室へ。

47-2_convert_20130521064103.jpg
写真2:「昭和テイストのあふれる脱衣室」

47-3_convert_20130521064121.jpg
写真3:「浴室」

47-4_convert_20130521064139.jpg
写真4:「浴槽。写っていないが左側にサウナがある」

47-5_convert_20130521064202.jpg
写真5:「壁画。枯山水風か、味がある」

服を脱ぎ浴室へ。浴槽は写真4の手前から主浴槽、泡風呂、くすり風呂(ブルーアロエ)。手始めに主浴槽へ足を入れてみる。・・・・熱い!
実はここ3回ほど、お湯の熱さについては完全に満足していなかったのだが、今日は大丈夫のようである。まずは泡風呂で体をあたためる。ちなみに、こちらの銭湯は薪を使っているようだが、それもお湯の熱さに関係しているのだろうか。

47-6_convert_20130521064223.jpg
写真6:「裏手に積まれた薪。男性従業員が黙々と作業をしていた」

さて、この銭湯の特徴。それは浴室内のBGMである。サウナ内のBGMは過去にもあったが(4月の旭湯)浴室全体というのは初めてだ。ジャンルはムード歌謡と演歌のインスト。浴室全体に裕次郎さんの「北の旅人」や八代亜紀さんの「おんな港町」のインストが響いている。筆者の耳にはとても心地よい。体を洗ったあと、くすり風呂、主浴槽で充分にあたたまり上がる。
待合室で汗を引かせたあと家路につく。近所にあったら通ってしまいそうな銭湯だった。
ところで筆者が社会に出た頃(かれこれ四半世紀前)、職場の飲み会が今よりずっと多かったように思う。だいたい一次会は居酒屋か焼き肉。二次会は先輩の行きつけのスナックというのが定番のコースだった。そんなときのお約束がカラオケ。先輩の歌うムード歌謡や演歌に内心シラけつつも拍手をし合いの手を入れていたものだったが、飲み会が大分減った今にしてみれば、あんな時間も案外たのしかったと思うのである。皆さんの職場はいかがであろうか。

ところでまたまた話は変わるのだが、5月13日の「月曜から夜ふかし」はご覧になっただろうか。その日のテーマの1つが「レインボーマン」のテーマの替え歌が日本全国で違う、というものだった。

47-7_convert_20130521064239.jpg
写真7:「愛の戦士 レインボーマン。原作は故川内康範先生」

40才以上の読者には説明不用と思うが、これは♪インドの山奥で 修行して~♪の“山奥”の後を替え歌にするというもの。番組で北海道バージョンとして紹介されたのは
♪インドの山奥 でんでん虫見つけ たぬきのきんた まんじゅう食べたい 納豆しわく
チャーハン 食べたいな♪ というものであった。
番組では他に東京、新潟、千葉、群馬、大阪、福岡の各バージョンが紹介されていた。
各県のを見ると主な共通点として、山奥の後は“でんでん虫”か“出っ歯”が多い、しりとりになっている、小学生男子が好む“きんたま”など下品ワードが入っている、といった感じか。
もっとも“どこの県はこう”というより、代々、小学生男子に引き継がれるなか、随時マイナーチェンジが施され、そのバージョンは無数にあるのだろう。
ちなみに筆者(ご存じのとおり生まれも育ちも旭川)がガキの頃歌っていたのは
♪インドの山奥 出っ歯の禿げあた ○○○がつぶれてブーラブラ 赤チン塗っても治らない 黒チン塗ったら毛がはえた♪という下品きわまりない、バカ度100%のものである。(○○○には最高級の放送禁止用語が入るのだが品性を重んじる当ブログにはとうてい書けぬ)
読者の歌っていたものはこう、というのがあればコメント等いただければ幸いである。
ちなみに番組で紹介された各県のものは こちら に。

2013.05.21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 銭湯紀行

~小橋建太選手、お疲れ様でした~嗚呼我が青春の握り拳

平成25年5月11日(土)、プロレスラー小橋建太選手の引退試合が行われた。

写真:「結果を伝える日刊スポーツ」
46_convert_20130513163603.jpg

佐々木 健介    マイバッハ谷口
武藤 敬司     金丸義信 ×
秋山 準      潮崎 豪
○ 小橋 建太     KENTA

試合結果は39分59秒、小橋さんがムーンサルトプレスから金丸をフォール。マイバッハという人は良く分からないが若手の選手なのだろう。ちなみに相手チームの選手は皆、若い頃、小橋さんの付け人を経験したのだそうな。
小橋選手は90~00年代にかけて全日本プロレス~プロレスリングノアで活躍したプロレスラーである。特に90年代前半~中盤にかけて、ジャンボ鶴田さんが肝臓病でリタイア状態になってからの全日本プロレス四天王の試合は多くのファンを夢中にさせたものである。
全日本プロレス四天王とは小橋選手の他に、空中殺法、スープレックスなど何でもこなす懐の深かった三沢光晴さん(故人)、大きな体でダイナミックなプロレスを見せた田上(たうえ)明さん、キックを得意とし、あふれる闘志むき出しの“激情プロレス”を体現した川田利明さんの4人である。
こうして書いてみて思ったのだが、小橋選手は他の3人の良い所を全て併せ持っている。それに加えて甘いマスク。女性ファンの人気はダントツだったと記憶している。
またプロレス入りの経緯が、三沢、川田の両氏がレスリングの強豪校である足利工大附属高校(現在の高校野球で例えると大阪桐蔭高校か花巻東高校みたいなもの)からプロレス入り、田上明さんが大相撲からと、それぞれ王道コースなのに対し、小橋さんはいったんサラリーマンになったもののレスラーの夢を諦めきれず全日本プロレスに入門、雑草魂でトップレスラーに登りつめたのである。
ともあれ、常軌を逸した激しさの四天王プロレスは一世を風靡した。4人のタッグマッチをテレビ中継で解説したジャイアント馬場さんに「ここまで来ると限界を超えて表現する言葉もない」といった意味の事を言わしめたのである。
だがその四天王も今は、三沢さんはご存じの通り鬼籍に入ってしまった。川田さんは飲食店(“麺ジャラスK”といったか)に専念のようだし、田上さんも(年が年なので)スポット参戦のみのようである。
小橋さんについてもここ数年は怪我や病気(腎臓ガン)に悩まされ続けてきた。藤波、長州世代がまだ現役なのを考えると、46才の小橋さんもまだ“だましだまし”続けることは可能なのだろうが、定期的に激しいプロレスをやることができないのは本人にとって納得できないのだろう。
潔く引退を決意したのに違いない、と思うのである。
今後はマット界に残るのか、飲食業など実業の世界に身を投じるのか、それとも歌手である奥さん同様、芸能界に進むのか、それは分からない。だが小橋さんの誠実な性格とガッツがあれば、どの世界に進んでも再び成功をおさめるだろう。
正直に言うと、全日本の“受け”のプロレスを究極進化させた四天王プロレスを筆者はあまり好きではないのだが、今は心から言いたい。
小橋選手、本当にお疲れ様でした! と。

2013.05.13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 昭和プロレス

サフラン銭湯紀行(第10回)~新町・聖園地区の名湯を訪ねて~

(浴場名)「菊水湯」  (所在地)旭川市6条西6丁目 (訪問日)平成25年5月5日(日)

 今日(5月5日)は長嶋茂雄さんと松井秀喜さんの国民栄誉賞授与式、そして松井さんの引退セレモニーが行われる。
 STVで生中継するものと思っていたら日ハム戦だった。BSでもやらないようだ。(日本テレビはもちろん生中継。)幸い筆者宅はCSに加入しているので日テレG+で見ることができた。
 ミスターの姿を久々に見ることが出来た。杖をつかずに歩けるようで、お元気そうでなによりである。また松井さんの受賞のスピーチもすごく良かったと思う。
 見ているとちょっとホロッときてしまった。年をとるとどうも涙腺がゆるくなっていけない。こんなときは銭湯しかないのである。(やや強引か?!)

45-1_convert_20130507185447.jpg
写真1:「菊水湯外観」

45-2_convert_20130507185516.jpg
写真2:「待合室」

 恐らく平成以降の新しい建物である。待合室も広くきれいだ。日刊スポーツはもちろんのこと、週刊文春が定期購読されているのも嬉しい。別料金の100円を支払い、サウナ専用のタオルを受け取り浴室へ向かう。

45-3_convert_20130507185537.jpg
写真3:「浴室。浴槽は手前から超音波、ジャグジー、高温湯」

 かけ湯をしてから超音波、高温湯の順に入る。高温湯はその名に恥じず充分に熱い。
 ところで2月の大黒湯の回で「露天風呂のある銭湯はこことあと、もう1軒」と書いたが、その“もう1軒”がここ。体を洗ったあとで露天を目指す。

 写真4:「露天風呂」
45-4_convert_20130507185602.jpg

 写真5:「露天から外の方向を眺めたところ」
45-5_convert_20130507185623.jpg

 大黒湯の露天風呂よりは少し広いので、四方を囲まれているものの開放感がある。
 今日は天気が悪いが、晴天時には露天気分がとても良いと思う。露天の後はサウナへ。
 乾式で、こちらも充分に熱い。露天と交互に入り、充分たんのうしたところで浴室を後にする。
 待合室に戻るとテレビはSTVで、日ハム戦はもう終わっていて、ジャイアンツ戦をやっていた。試合はエース内海が1~8回を0封。9回は西村~山口の継投で見事ジャイアンツの勝ち。長嶋、松井両氏の受賞に花を添えることができた。ミスターは筆者の年代では90番の「長嶋監督」のイメージが強いのだが松井さんは高校生からジャイアンツ、大リーグとオンタイムで活躍を見てきた。その“ゴジラ”が引退なのだから、時の経つのは早いものである。まさに感慨ひとしおといったところだ。

2013.05.07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 銭湯紀行

«  | ホーム |  »

プロフィール

ターメリックマン

Author:ターメリックマン
 旭川市の中心部にほど近い、常磐公園界隈で育った快男児。
 知新小、常盤中と進んだ「地元」への思いはそれなりに持っている。
「知っている人にしか共感を得られない」微妙な感覚と、スパイスの効いた「毒」をお届けしよう。
<守備範囲>
80年代B級アイドル、80年代洋画、昭和のテレビ時代劇、昭和プロレス、80年代洋楽
<好きなもの>酒 
<嫌いなもの>老いぼれ、ガキ、ペット

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR